放課後子どもプラン

昨日の夕方の名古屋のテレビで、文部科学省が推進している放課後子どもプランについての特集がありました。
名古屋市が行っている放課後学級である「トワイライトスクール」と、保護者が自立的に設立運営してきた「学童保育所」の両方をそれなりにバランスよく取材した報道だったと思います。

名古屋市で言えば、この放課後子どもプランによって、「トワイライト」と「学童」の一体化が推進されることになるわけです。


これに対して、トワイライトを利用している保護者からはおおむね賛意が寄せられる一方、学童を利用している保護者には否定的な意見が多いのが現状です。


その番組では、必ずしも「一体化=統合」ではなく、「一体化=同じ場所での棲み分け」の可能性もあるとして、そのモデルとして、瀬戸のNPOの取り組みを紹介していました。


「陶原小学校せとっ子モアスクール」


名古屋市内での今後の地域における子ども育成事業のあり方に示唆するところが大きいと思いますので、ここでも紹介しておきます。

その特徴は、次の点にあります。(上記サイトより引用)

1)「放課後児童クラブ」と「放課後こども教室(当市では「放課後学級」と呼称)」が一体となった事業であること。

2)
・放課後児童クラブにおいては、複数の専任指導員の下、日常生活・季節の行事などを通じて生活の場として位置づけている。また、年間計画に基づきキャンプ・合宿などを行い健全育成の場としている。

・放課後学級においては、専任の責任者を配置しボランティアの協力を得ることにより、放課後の安全な遊び場として位置づけている。また、夏休みの特別講座(自然体験『森の学校』・工作教室)や土曜日等を利用した特別行事(工作教室)などを開催し、児童クラブとは違った形での健全育成のあり方を模索している。

要するに、「学童保育」と「放課後学級」を「一体化した事業」として位置づけたうえで、無理に事業内容を一本化するのではなく、それぞれがメリットを失わないように独自の計画をもった自立的な場としてそれぞれ存在させるということです。同じ小学校内の隣り合わせの2教室に棲み分け、二本立ての事業内容を展開しているということです。

学童とトワイライトの事業内容を無理に一本化するのではなく、一体的な事業として包括したうえで、それぞれのメリットを活かせるように事業内容を二本立てとし、運営レベルでの棲み分けをすると同時に、一体的な事業として相互の協同的運営を図っているといった感じでしょうか。

また、地域の課題について、次のような認識がなされているのも重要です。(上記サイトより)
「PTAや子ども会、敬老会、町内会など地域の各団体の活動は活発であるが、相互の連携が取れていないことが課題である。連携することで、この地域の問題点を確認しあい克服し、より良い地域のあり方を模索していくことができると考える。その中でボランティアの重要性を問いかけ掘り返していくことで、せとっ子モアスクールへの参加を促していきたい」


さて、そもそも放課後子どもプランとは?

放課後子どもプランとは?

「平成19年度より、「放課後子どもプラン」がスタートしました。
「放課後子どもプラン」は、地域社会の中で、放課後や週末等に子どもたちが安全で安心して、健やかに育まれるよう、文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」を一体的あるいは連携して実施するものです。
具体的には、放課後や週末等の子どもたちの適切な遊びや生活の場を確保したり、小学校の余裕教室などを活用して、地域の方々の参画を得ながら、学習やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動などの取組を実施します。
現在、多くの市町村において、小学校や公民館、児童館などを活用し、地域性を生かしつつ「放課後子どもプラン」に取り組んでいただいております。本事業が全国で取り組まれるよう、皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。」


「放課後子どもプラン(文部科学省・厚生労働省放課後子どもプラン連携推進室)」のサイトより引用)

上記サイトには、他にも事例がありますので、参考になるような事例をいろいろと探してみるとよいと思います。


トワイライトと学童と子ども会の三者で、地域の放課後児童健全育成事業に取り組むべき段階にあるといえそうです。準備会(あるいは、検討会)でも立ち上げますか?>地域の方々w

まずは、名古屋市内でモデルを作ることが必要かと思われます。