ジョバンニの耳

ジョバンニの耳―宮澤賢治の音楽世界

ジョバンニの耳―宮澤賢治の音楽世界

同僚の西崎専一先生からいただきました。さっそく昨日読了いたしました。
宮沢賢治銀河鉄道の夜』を読み解いた「ジョバンニの耳」の章は、「この世」と「あの世」を結ぶ「銀河鉄道(の音)」と「音楽」というテーマで、とても説得的なものとして読ませていただきました。
「ゴーシュの音楽美学」の章は本書のほぼ半分を占める力作ですが、『セロ弾きのゴーシュ』論として大変共感して読ませていただきました。僕自身、子供の頃とても好きだった『セロ弾きのゴーシュ』。音楽であれなんであれ「ほんものと出会う」という感覚を教えてくれた本でしたが、西崎先生のゴーシュ論はそれを音楽的な側面からも裏書きしてくれるものでした。

簡単な感想で申し訳ありませんが、ここに記することで感謝の意を表したいと思います。

よい本です。学生の皆さんにもお勧めです。ぜひお求めください。


p.s.そういえば、以前に次の著書もいただいておりました。ぱらぱらと眺めただけで放置しておりました。近々読ませていただきたいと思います。とりあえず、紹介だけさせていただきます。

オーケストラから時代が聴こえる

オーケストラから時代が聴こえる