12年ぶりの豊田キャンパス

今日は12年ぶりに中京大学の豊田キャンパスに行って来ました。

浄水という駅で降りてキャンパスまではスクールバス。昔は、保見という駅にも途中立ち寄ったりして、15分弱かかっていた記憶があるが、ノンストップで8分くらいで着いた。(ちなみに帰りは6分ほどで駅まで着いた。)

駅の周りにほとんど何も無かった昔に比べ、住宅も増えていたし、道路も整備されていた。

肝心の豊田キャンパスだが、昔は体育学部の学生がジャージで歩いてるのが目立ち、情報科学部の学生をちょこっと見かけるくらいだった。学生の数もまばらで寂しい雰囲気もあったのだが、この12年で新学部も増え、キャンパスの建物も増え、学生も増えたせいか、大学のキャンパスらしい賑わいを感じた。


中京大学の2000年からの改組転換はめざましい。しかも、ほぼすべてが充分な成功を収めている。
以下、wikipedia:中京大学より引用。

1990年 情報科学部設置
1991年 商学部経営学科を改組転換して経営学部設置
1999年 商学部経営学科を廃止
2000年 文学部心理学科を改組して心理学部を設置。体育学部体育学科、健康教育学科を体育科学科、健康科学科に改称。体育学部武道学科の募集停止
2002年 文学部英文学科を改組して国際英語学部を設置
2004年 生命システム工学部設置
2005年 商学部の募集を停止、総合政策学部を設置
2006年 情報科学部を改組して、情報理工学部を設置
2007年 社会学部を改組して、現代社会学部を設置
2007年 豊田キャンパスにフィギュアスケート専用リンク「中京大学アイスアリーナ・オーロラリンク」完成
2008年 生命システム工学部身体システム工学科を改組転換して、情報理工学部機械情報工学科を設置、これに伴い、生命システム工学部廃止 
2008年 国際教養学部を設置 


センタービルの完成が1994年。当時、周辺の大学はやや冷ややかな目線で眺めていたものだった。

学部改組は2000年以降に目立つが、実は1990年ごろからの大学院(博士課程)の充実あたりから、旧学部改革を含めた、21世紀型の大学への戦略的な大改革が始まっていた。

中京大学公式サイト 概要 歴史を参照。

果たせるかな、2010年を目前にして、センタービルを核とするキャンパス再開発もほぼ完了しつつある。学部・大学院の改組充実も軒並み完了しつつある。僕が見る限り、東海地区の競合大学の中では、中京大学がいち早くもっとも戦略的、総合的に改革を進めてきた感が強い。建物の構想だけでなく、学部改組や旧学部の教員組織の意識改革、カリキュラムの改革などが総合的かつ戦略的に順序だてて進められてきたことがうかがわれる。

もちろん僕自身は、傍から見ていただけであるが、センタービル建築が始まった頃から、十数年後には中京大学がこの地域の私学の中心になっちゃうよ、などと知人に語ったりもしていた。その戦略性と先見性はみごとに実を結びつつあると言えそうだ。


久しぶりに、豊田キャンパスにお邪魔して、そんなふうにいろんなことを思い出しながら、この十数年間の大学業界の変化の重さを改めて感じた次第である。


実は、僕が非常勤で最初にお世話になったのが1994年だった。センタービル完成の年であった。はやいものでそれから14年の歳月が流れようとしている。どこの大学も多かれ少なかれ体験していることではあるが、14年にしては巨大な改革を体験したと言えるのではないだろうか。